ある日僕の目に飛び込んできたもの
その日私は、お洒落家具に囲まれて暮らす自分のバーチャル体験をしに、半田の大和屋家具へ出かけた。相変わらずのおしゃれな家具たちを見ては、こんなの欲しいなーと脳内旅行を堪能し、時計、鏡など小物を購入して店を後にした。
半田の街をドライブしながら、HOMEBASEで使える何か掘り出し物がないかとリサイクルショップへ寄ったところ、その出会いは突然やってきた。
ワンピース、ドラゴンボールのフィギアがたくさん並ぶ棚を抜けて歩いていると、通路にあったショーケース(鍵を開けてもらわないといけないやつ)の一番下の一番端っこに僕の視線はくぎ付けになった。

当時キン肉マンを読んでいた人の99.9%が覚えているであろうシーンを余すところなくフィギア化したものである

7人の悪魔超人からミート君を取り返すため、7人全員と戦うことを余儀なくされたキン肉マン。ステカセキング、ブラックホールを何とか倒したものの、戦いに傷ついたキン肉マンは戦闘不能となってしまう!そんなキン肉マンのピンチを救うため、代わりに戦いを挑んだのが、かつてはキン肉マンのライバルであった5人の正義超人だったのだ!キン肉マンにおいて、友情が大きなテーマになった転換点と言える重要なシーンである。その正義超人の中にあって、かなりの実力者であるロビンマスクが、悪魔超人アトランティスの卑怯な手にかかり、死んでしまったシーンを再現したこのフィギアが、僕の目の前に現れたのです。


圧倒的に試合を制していたロビンマスクが、当然勝って水中から浮かんできたんだと思いきや、実は不意打ちで倒したロビンマスクの仮面をアトランティスが剥ぎ取り持っていたのだという衝撃。ロビンマスクの奥さん(アリサさん)が手を差し伸べたところに、アトランティスがあざ笑うかのような奇声を上げて現れる恐怖。ロビンマスクは仮面を外すことはないため、仮面から指が出てきたコマで、すべてを察することができる演出。強すぎるロビンマスクはそのパワーをセーブするために重たい鎧と仮面を付けている。この仮面は鉄製のものであり、その重厚感は、ゆでたまご先生の画力によって伝わってくる。その仮面をアトランティスが掲げる一連のこのシーンは、見なくても思い浮かぶくらい何度も繰り返し読んだ。
「水面に浮かんできたとき目が光ってたじゃん」については、アトランティスの爪が光っていたということですので、キン肉マンファンは納得しか選択肢はないのです。(矛盾点がいっぱいあるが、込みでキン肉マンという作品)
この衝撃シーンを再現したフィギアがこちら

右上の四角のコマのシーンですね。この後、ガッて握る前のゆらっと感がたまりません。仮面の立体感、重厚感、グランドキャニオンでのキン肉マン戦で付いた額の傷の再現力。
そしてタイトルにつながります。