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白山宮(はくさんぐう)に行く

仕組みを作る

先月ある講演会を拝聴し、客商売は評判で売るのではなく、売れる仕組みを作らなければいけないと教わりました。美味しい、安いなど評判のお店で、オープン当時は混雑していたのに、しばらくすると「もう閉店するんだー」というお店を見かけることがあります。評判で賑わったものは、時間の経過とともに吸引力を失っていきます。あそこに行かなければいけない、行きたいんだと思われるような仕組みづくりをしなければ、継続してお客さんがくる場所にはならないのです。
吉良のあるお団子屋さんがインスタグラムなどを通じて周知され、多くのお客さんが遠方からも来るそうです。美味しいなどの条件もあると思いますが、インスタから流れる94歳のおばあちゃんが団子を軽快なリズムで作る動画は魅力的で、団子の購入と併せて、おばあちゃんを見たいという目的も来店の要因となっているんだと思います。長く続けて欲しいという94歳のおばあちゃんに対する応援代も含まれているかもしれません。

HOMEBASEについて考える

室内野球練習場HOMEBASEは、Nishio Sky Rockets の練習場として考案されました。続いて、HOMEBASE Project 参加者が集う場所としても重要な存在です。
選手やメンバーについては後日考察するとして、室内野球練習場を使いたいという方々(特に野球少年)へのアプローチについて、今回の講演会を拝聴して改めて考えました。

また行こうと思う仕組みは作れるのか?

「行きたくなる場所」としての要素は、施設がきれい、接客態度がいい、値段、いろんな要素があると思いますが、また行きたくなる仕組みとは何だろう?とあれこれ考えました。
仕組みの最たるものは神社、お寺です。受験、出産、健康祈願など、神社、お寺を訪れる方々はたくさんいます。そして願いが成就すれば「やっぱりお参りしたおかげだ!」となり、お礼参りに行き、お賽銭という感謝の気持ちを自ら払い、次に何か大切なイベントがある時に、以前の成功体験を思い出し、また参拝するという、完璧な仕組みが構築されています。平賀源内による「土用の丑の日にウナギを食べなければいけない」という仕組み、チョコレートメーカーによる「バレンタインデーにチョコをあげなければいけない」という仕組み、そして鉄道会社が作った仕組みと言えば「初詣に行かないといけない」、です。今の形の初詣の歴史は意外に浅く、明治時代に京急の営業活動によって定着したという説があります。

そこで考えたのが

・土日に試合がある
・平日に練習に行く
・練習を頑張ったのち(これ重要)、HOMEBASEにある神棚に手を合わせる。
・試合でヒットが打てる、いいピッチングができる

この仕組みを定着させることができれば、「練習に行かなきゃ」が成立するのではないか!?が今回の僕の試してみたいことです。
「練習に行くと打てる」、じゃなくて「行かないと打てない」までくれば仕組み完成です。

利用者と寄贈者

もう一つ、前述の講演会で学んだのはサービスに対するお金を払う人の概念です。サービスには「利用者自身が購入するサービス」と「寄贈者が購入するサービス」があります。ランドセルの購入は利用者ではなく寄贈者である。と言えばわかりやすいと思います。
我が身を振り返ってみれば、自分の子供に「試合で活躍する」という成功体験をして欲しい!、実は我が子が活躍している姿を見たいだけという親のエゴで、スポーツ用品店に行ったり、バッティングセンターに行ったりしていたと思います。意識が高く目標が明確な子は自ら進んで練習をするでしょうが、寄贈者による「バッティングセンターに行かないか?」需要は結構あるのではないかと思います。僕は孫ができたら寄贈じいさんになる未来しか見えません。

スポーツの神様を参拝しよう

ということで、あれこれ調べていると愛知県日進市に「白山宮」という神社を発見しました。白山宮には多くの神様を祀るお社が合祀されており、その中に「足王社」があります。足王社は、珍しい足腰の神様「足名椎神(あしなづち)」を祀っています。
足腰の神ということで、サッカーの神様として有名になりましたが、こちらの神様は守備範囲も広く、サッカーからバレー、バスケ、そして野球を含めた「スポーツの神様」という位置づけとなっています。

ヒバの木をふんだんに使って組み立てられた屋根は上空から見ると鞋(わらじ)、足袋の形に見え、
2020年にグッドデザイン賞を受賞しているというおしゃれな神様なのです。

神棚を作ってみた

ということで、お札と野球のボールの形をした絵馬を購入してきました。

ボールの絵馬は、裏に願いが書かれいたくさん奉納されてました。○○高校に入るぞ!とか私学4強に勝つ!とか

棚を買いました。

練習を頑張った人には必ず成果が付いてくるはず!
ここから多くの笑顔がうまれることを期待します!

 

ちなみに、ある老夫婦の間にいた8人の娘を、毎年ヤマタノオロチがやって来て食べてしまい、残る一人クシナダヒメのみとなってしまったところへ、やってきたスサノオノミコトがヤマタノオロチを酒に酔わせて一撃のもとに成敗し、クシナダヒメを救い出しました。の話の老夫婦が、足名椎神(あしなづち)と手名椎神(てなづち)です。