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2020年に端を発した感染症のパンデミック以降、コミュニケーションの形態は大きく変化しました。直接の接触を避けるための、オンラインミーティングや、オンラインサロンなどの普及、一時期はオンライン飲み会なるものが登場するなど、昭和を生きてきた人間からすると便利な世の中になったなあという、隔世の感があります。しかし同時に、人間本来のコミュニケーションにおける重要な何かを失ったのではないかという思いが強いです。近年では、SNSによる見えない誰かからの誹謗中傷や、リモートワークなどによる非対面から起こる孤独感など、メンタルヘルス面からも不健康な世の中となってきていると感じます。昨今の小学生は、友達の家で遊ぶ、という行為も禁じられつつあるのだという。この様な世の中は、良くない！というシンプルな思いがあります。

そんな中で、現在流行りのオンラインサロンに対抗して、リアルサロン、リアルコミュニティの場を作り、3つの元号を生きてきた人間として、時代に逆行してやろう！と勝手に何かと戦ってみます。我々のノスタルジーと言える、近所の神社、近所の公園、近所の駄菓子屋など、そこに行けば誰かがいる場所、自分がそこに居ていい場所を再び作ろうと、Home・Baseプロジェクトを立ち上げるに至りました。

今回立ち上げるHome・Baseプロジェクトは、野球というスポーツを中心に据え、野球の技術向上、試合の結果のみを追求するのではなく「あの場所に行けば誰かがいて、自分は必要とされている」という、「自分の役割、自分の居場所」をつくることを主たる目的としています。

また同時にこのプロジェクトでは、まだまだ何かと制約が多い女性が、働きながら、子どもを産んでも野球を続けられる環境を整えたいという目標もあります。子供が小さい時は預けながら練習ができ、小学生になったらお母さんと一緒に練習ができ、中高生になったらお母さんと同じ場所で、練習ができるという環境を提供したい！野球の上手なお母さんの姿を見て少年、少女が母を尊敬し、野球の時間を共有するという、今まであまり目にしなかった光景が見られるのではないかと期待しています。